平成18年10月5日
在モントリオール日本国総領事館
I.序言
モントリオールの治安は、他の北米大都市に比べ比較的良好であると言われております。カナダ統計局の2005年度犯罪統計によると、モントリオールの刑法犯罪発生率は、前年度に比べ約10.3%減少しており、カナダ国内の平均を若干下まわっている状況です。
また、当地を訪れる旅行者や当地に在住している日本人が犯罪に巻き込まれるケース(車の盗難、置き引き、スリ、空き巣等)も毎年数十件発生しております。なお、これらの被害状況は類似したものが多く、予め犯罪に対する知識を持っていれば、予防できたと思われるものもあります。
海外で生活(滞在)する際には、一人一人がその土地柄にあった防犯の「知識」と「意識」を持って安全対策を講じることが何よりも大切です。この「安全の手引き」は、過去の例に基づき、当地に滞在する日本人の方々の防犯対策上の参考として、事件・事故に巻き込まれないために留意すべき基本事項をとりまとめたものです。是非お読みいただき安全対策にお役立て下さい。
II.防犯の手引き
1.防犯の基本的心構え
日本は、世界の中でも治安の良い国の一つです。それゆえに日本での生活に慣れ親しんだ日本人が海外へ出向いた際には、予想もしない事件や事故に巻き込まれるケースが少なからず見受けられます。カナダは一般的に治安が良いと言われておりますが、刑法犯罪発生率(人口10万人当たりの件数)は日本の約4.4倍であり、日本と比較すると犯罪発生率はかなり高いと言えます。当地に滞在中は、「自分の身は自分で守る」ための心構えを持ち、用心を怠ることのないように注意して下さい。
2.最近の犯罪発生状況
カナダの2005年の刑法犯罪発生率は前年比約5%減少し、10年前と比較すると約14%減少しており、近年減少傾向にあります。また、モントリオールの刑法犯罪発生率は、2004年度は若干増加しておりましたが、2005年度は前年比約10.3%減少致しました。
○犯罪発生率比較表(2005年)
犯罪総数 | 刑法犯罪発生率 | 対前年比(%) | |
---|---|---|---|
カナダ全国 | 2,504,559 | 7,761 | -5 |
モントリオール | 7,328 | -10.3 | |
日本全国 | 2,269,293 | 1,776 | -11.5 |
参考データ:Statistics Canada Crime 2005
平成18年警察白書(警察庁)
※刑法犯罪発生率:人口10万人当たりの刑法犯罪発生件数
3.防犯のための具体的注意事項
(1) 住居
モントリオール市内及び郊外の住宅地域において、空き巣を狙ったピッキング等による侵入被害が発生しております。特に夏・冬休暇の長期旅行などで家を留守にする場合は注意が必要です。また最近では、二人組みの犯行で一人が居住者の注意を引いている隙に、もう一人が金品を窃盗するケースや犯人が修繕業者になりすまして白昼堂々侵入するなど、犯罪の手口が多様化しております。
(イ) 住居選択のポイント
・ 地域の治安情勢をチェックして下さい。
・ 警察等治安機関の能力が及ぶ範囲で、かつ安全な交通手段を確保できる地域が望ましいと言えます。
・ 住居の屋外に面した扉は強固な物か、また鍵は複数個設置されているかチェックして下さい。
・ 一般的に独立家屋よりも集合住宅のほうが、住居の警備・安全面の対策を確保しやすいと言われています。
・ 集合住宅の場合、3階以上(1階〜2階は独立家屋と同じ警備対策が必要)に住居を選び、管理人が常駐しているところをお勧めします。
・ 火災の発生に際し、防火・消火設備、避難経路・避難場所、現地消防能力(3階以上の住居が望ましいといっても、現地消防救助活動の限界を越える高さの住居は避けるべきである)について十分調査し、その安全性を確かめて下さい。
・ 独立家屋を選択した場合は、屋外に面した全ての出入口や窓に対して防犯対策が施されているか確認しましょう。
(ロ) 住居及び生活上の防犯対策
・ 短時間の外出であっても、必ず全てのドアや窓を施錠して下さい。
・ 夜間、留守にするときなど、屋内の照明(場合によってはラジオ・テレビ等)をつけたままにすると効果的です。
・ 常に同じ時間帯に買い物に出掛けるなど、行動がパターン化すると隙をつかれて狙われ易いので注意して下さい。
・ 普段から近所の人と良好な関係を保ち、長期にわたり留守にするときなど防犯に注意を払ってもらいましょう。特に、郵便受けがたまっていると空き巣狙いへのサインとなるので、信用のおける方に留守中の郵便物を預かってもらうことも考慮して下さい。
・ 事前連絡のない修繕業者等、不用意に他人を家の中に入れないようにして下さい。
(物的対策案)
・ 一つの扉に対し、鍵を複数個設置すればピッキング等による侵入の可能性が格段低くなります。(防犯チェーン等を設置すれば、在宅時の防犯対策として更に効果的です)。
・ 建物周辺に、防犯灯を設置するのも効果的です。
・ 侵入センサーや防犯ベル等、機械警備システムを導入することも検討して下さい。
・ 容易に侵入可能な窓には、鉄柵を設置すれば安全性が高まります。
・ テレビ付ドアホンやドアに覗き穴を設置すれば、来訪者を屋内から確認出来るので安全です。
(2) 外出時及びホテル宿泊時
(イ) 窃盗及び強盗(スリや置き引き等)
モントリオールでは、年間約50人の日本人が旅券の盗難被害に遭遇しております。その大半は、置き引きによる被害です。窃盗犯は「犯罪の標的」のスキを伺っています。自分のことをじっと見ている人がいないか、常に周囲に気を配るようにして下さい。また見知らぬ人から不審な行為をされた場合には、毅然とした態度で対応することが必要です。なお、最近はラップトップコンピューターの盗難事件が多発しているので、コーヒーショップなどで、コンピューターを置いたまま席を離れたり、車の中に置いたまま車を離れるようなことは避けましょう。
(ロ) 窃盗及び強盗被害への対策
・ ズボンのポケットやバッグの外側のポケットなど、人目に付くところに財布や貴重品を入れないようにして下さい。
・ ホテルでのチェックイン、チェックアウト時、空港カウンターや到着ロビーで、機内預けのスーツケース等の受け渡しをしているときは油断していることが多いので、貴重品の入ったバッグなどから離れないよう特に注意して下さい。
・ ビュッフェ形式の食事の際、テーブルや椅子などにハンドバッグ等をおいたまま席を立たないようにして下さい。また席に着いている時も、財布や旅券など貴重品を入れたまま上着やショルダーバッグを椅子の背もたれに掛けないで下さい。
・ 誰かに話しかけられている間に、他の何者かに鞄などから貴重品を抜き取られるケースも多く発生しているので、携行する荷物から注意を逸らさないようにしましょう。
・ ホテルの部屋に入室したら必ず防犯チェーンを掛け、ノックされたらチェーンを付けたままドアを開け、相手を確認するようにしましょう。また、扉に覗き穴がある場合は、先ず覗き穴から外側を確認して下さい。
・ ホテルで、従業員や修繕業者に成りすまして部屋に入り、話をして客の注意を逸らしている隙に、別の何者かが金品を窃取するという事件が数件発生しているので、頼んだ覚えのない者が訪れた場合は、直ぐに部屋には入れず、必ずフロントに確認して下さい。
・ エレベーターは、扉が閉まれば密室になるので、十分な注意が必要です。
・ 乗り物やデパートなど人混みの中で、体が不自然に押されたり触られたりしとときは、すぐに所持品を確認して下さい。
・ 道を歩くときはなるべく車道側を避け、荷物は車道側の手に持たないようにして下さい。バイクや車に乗った人による引ったくりは、多くの場合背後から襲ってくるので、荷物はしっかりと体の前方に置くことが大切です。
・ 地下鉄等の乗り物に乗車する際、ドアが閉まる瞬間、かばん等をひったくりられる可能性があるので、乗降口の近くに立ったり座ったりするのは、なるべく控えて下さい。
・ 貴重品はなるべく持ち歩かず、金銭は分散して所持しましょう。また、旅券は万一に備えコピーを撮っておき、それぞれ別に所持するよう心掛けて下さい。
・ 夜間の行動は特に慎重に行いましょう。夜間や早朝に外出する場合は、近い距離であっても出来るだけ車を利用するといった対策が必要です。
・ 不幸にして強盗にあった場合には、被害を大きくしないためにも決して抵抗せず相手の要求どおり金品を与え、去らせた方が無難です。犯人が拳銃又はナイフ等を所持している可能性が十分にあります。
(ハ)車上狙い
路上駐車はもとより、管理人のいる駐車場でも車両盗難事件や車内の物品(カーステレオや貴重品等)を盗難される事件が多発しております。窃盗のプロにかかれば車のドアをロックしていても、ほんの数分で犯行が可能です。車内に貴重品を残さない、防犯装置を作動させるなどをして、窃盗犯に「盗む気を起こさせない車」に見せることが何よりの予防になります。
(ニ)車両盗難防止対策
・ 盗難防止装置ないしハンドル固定器具を使用すると効果的です。
・ 人通りの少ない場所に駐車せず、人通りの多い場所でも長時間同じ場所に駐車することは、なるべく避けて下さい。
・ 空港の駐車場は車両盗難事件が多発しているので、長時間駐車は避けて下さい。
・ 短時間といえども、ドアのロックは確実に行いましょう。
・ 駐車中の車の中には荷物を放置しておかないで下さい。例え安価なものでも盗みを誘発することになるので注意しましょう。
4.交通事情と事故対策
ケベック人はカナダの中でも概して運転が荒いので有名です。周囲の車に気を使わない人が多いので注意しましょう。方向指示なしでの急な車線変更、無謀な割り込み、追い越し等々、一歩間違えば大事故となるような運転をしているドライバーをよく見かけます。また、歩行者や自転車の赤信号での横断は日常茶飯事です。更に冬期は、降雪や路面の凍結によりスリップ事故が絶えません。安全運転を心がけることは勿論ですが、万一の事故に備え、必ず保険に加入しましょう。また、事故、車両故障に有効な緊急サービスCAA(Canada Automobile Association)( http://www.caa.ca )に入会しておくことをお勧めします。
なお、一般的にカナダを含め北米では赤信号でも右折可能ですが、モントリオール島内は赤信号時の右折は禁止されているので注意して下さい。
5.誘拐
モントリオールでは過去に日本人が誘拐されたという事件は発生しておりませんが、毎年世界のどこかで日本人の誘拐事件が発生していることもあり、今後、当地で日本人が誘拐事件に巻き込まれることがないとは言えません。
○誘拐対策
・ 誘拐犯の多くは、実行に移すまでに徹底して事前調査を行うので、自宅付近の不審人物の徘徊、不審車両の駐車等に注意し、万一不審な兆候を発見した場合は、迷わず現地警察に通報して下さい。
・ 誘拐事件の多くは、車での移動中に発生するので、乗降中は勿論、走行中も周囲の警戒を怠ることのないよう努めて下さい。
・ ご家族で滞在されている方は、家族の行動、居場所等を常に把握しておいて下さい。
・ お子様をお持ちの方は、お子様に対する指導・教育(知らない人について行かない、知らない人の車に乗らない等)を徹底して下さい。
6.テロ等緊急事態対策
2001年9月11日に米国で同時多発テロが発生して以来、最近はこれまで比較的安全といわれていた国でもテロ等の緊急事態が発生しております。まさに、世界中いつどこで重大な緊急事態に直面しても不思議ではないということが言えます。テロの標的となる可能性がある施設や大勢の人が集まる場所では、特に周囲の状況に注意を払うなど安全確保に十分注意を払って下さい。
(1)ホテルや自宅で遭遇した場合
現地関係者等からの連絡や報道で、緊急事態の発生を知った場合には、まず電話などで自分の安否を、モントリオール日本国総領事館に通知して下さい。その際、電話がかかりにくい、使えないといった理由で安否を知らせられない状況も考えられますが、その場合は不用意に移動せず、その場で待機することが賢明です。
(2)外出中に遭遇した場合
外出中に、自分の近くでテロ事件や暴動に遭遇した場合は、決してパニックにはならず、群集には近づかないようにし、早く安全な場所に避難することが大切です。好奇心で騒乱の場に参加するような行動は決してとらないようにして下さい。また、車で走行中であれば、来た道を引き返し安全な場所に移動する、歩行中であれば、安全な建物や商店などに避難して、モントリオール日本国総領事館に居場所を連絡して下さい。
7.被害に遭遇した場合
不幸にもトラブルに巻き込まれてしまった場合は、まず警察に電話(「911」)をし、最寄の警察署に行って被害を届出て、被害証明書を取得して下さい。被害届出証明書は被害にあった後の各種申請時に必要となります。この他の注意点として、クレジットカードの盗難にあった方は、直ちにその発行会社に連絡して下さい。
8.その他
(1)麻薬
カナダでは麻薬売買、所持は厳罰の対象になります。自らの人生を台無しにしないためにも、麻薬には絶対手をださないようにして下さい。また、若者の麻薬問題に関する報道も散見されておりますので、若年者、学生若しくはそれらのお子様をお持ちのご家庭は、特に注意して下さい。
なお、知らないうちに麻薬の運び屋にされることのないよう、見知らぬ人はもちろん、いくら知り合いでも他人の荷物を安易に預かったり、国外に運ぶことは避けましょう。
(2)禁制品の持ち込み、持ち出し
持ち込み、持ち出し禁止(制限)品目や出入国時の外貨申告制度など、出入国に関わる規制は正確な情報を入手して、それを守ることが必要です。見つかっても没収される程度というような安易な考えは禁物です。カナダにおいて特に厳しく取り締まりを行っている禁制品を所持していることが発覚した場合は、その場で確実に逮捕されます。日本で所持しているだけでは罪にはならない物であっても、当地では所持しているだけで罪になる物(パソコンのデータも対象となります)もありますので、出入国の際は注意が必要です。
9.緊急連絡先
(1)在モントリオール日本国総領事館
電話番号:(514)866−3429(執務時間外、夜間休日は留守番電話の案内に従って下さい。)
(2)警察、消防、救急車
電話番号:911(全て共通)
(3) 病院
・ロイヤル・ビクトリア・ホスピタル
電話番号:(514)842−1231
(514)843−1610(緊急時)
・モントリオール・ジェネラル・ホスピタル
電話番号:(514)934−1934
(514)934−8090(緊急時)
(4)カナダ移民局
電話番号:1−888−242−2100(直通無料電話)
10.外務省の海外安全情報提供サービス
(インターネット)
・外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp
・在モントリオール日本国総領事館ホームページ
http://www.montreal.ca.emb-japan.go.jp/
11.緊急時に役立つ言葉
・助けて!
Au secours!(仏語) Help me!(英語)
「オー スクール」 「ヘルプ ミー」
・警察を呼んで!
Appelez la police!(仏語) Call the police!(英語)
「アプレ ラ ポリス」 「コール ザ ポリス」
・救急車を呼んで!
Appelez l’ambulance!(仏語) Call the ambulance!(英語)
「アプレ ランビュランス」 「コール ザ アンビュランス」
・火事だ!
Au feu!(仏語) Fire!(英語)
「オー フゥー」 「ファイヤー」
・消防車を呼んで!
Appelez les pompiers!(仏語) Call the fire engine!(英語)
「アプレ レ ポンピエ」 「コール ザ ファイヤーエンジン」
・泥棒だ!
Au voleur!(仏語) Robber!(英語)
「オ ヴォルール」 「ラバー」
III.結語
本手引きを読まれた皆様は、モントリオールで日本人が事件・事故に巻き込まれないために、どういった対策が必要か、そして防犯や危機管理に対する意識のあり方について、理解していただけたのではないかと思います。
しかし、もちろんこの手引きでは挙げなかったトラブルにも遭遇する可能性は十分にあります。そういったときでも、「自分の身は自分で守る」という基本を忘れずに行動すれば、多くの危険は回避できると思います。
それでも万が一、事件・事故に巻き込まれ、自分だけでは解決出来ない問題が発生した場合には、在モントリオール日本国総領事館にご連絡下さい。総領事館で、できる限りのお力添えをいたします。
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在留邦人安全マニュアル(防犯の手引き) | ||||||||||||||||||||||||||||
防犯の手引き
(モントリオールで安全に暮らすには) 平成12年10月 在モントリオール総領事館 はじめに モントリオールの治安情勢は、北米諸都市に比べ一般的に良好といわれていますが、最近の報道では、犯罪総件数は前年(1998年)比7.8%減少しているにもかかわらず、拳銃強盗・殺人等の凶悪犯罪は逆に2.5%増加しているとの報告があります。 また、当地を訪れる旅行者、出張者、及び在留邦人の皆様が犯罪に巻き込まれるケース(車の盗難、置き引き、スリ、空き巣等)が散見されます。これらの被害状況は比較的類型化されており、日常より注意して対策を考えておけばかなり予防できたと思われるケースも見られます。 防犯対策に完璧を期すことは難しく、第一義的には個々人の日常的な警戒が何よりも重要です。この「手引き」では特に皆様が被害を受け易い犯罪について防犯上の一般的な心構えと対策を記し、ご参考に供したいと思います。 1.カナダの犯罪発生状況 当国の刑法犯罪数は年々減少傾向にあり、1999年は全国平均前年比5%減と20年来最小の犯罪発生率となりましたが、決して検挙率が高いわけではなく、犯罪の低年齢化、凶悪化は先進各国と同様の問題となっています。 また、下図に示す日・加の1999年の犯罪発生状況の比較表で明らかなとおり、人口10万人当たりのモントリオールの犯罪率は日本の約2.2倍を記録しています。
*Statistic Canada Crime 1999,犯罪統計(警察庁) *犯罪率は人口10万人当たりの件数 |
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2.犯罪の類型とその対策 (1)窃盗(スリ、置き引き) 旅券を盗られたと総領事館に駆け込まれる邦人の方々の大半は、置き引き被害です(旅券被害だけでも年間約50件)。バイキング形式の朝食で手荷物を数分テーブルにおいて料理をとりに行った際に、ホテルのロビーで友人と談笑中に、洋服の試着中に、空港のチェックインカウンターで一瞬鞄から目を離した隙に等々被害例は多様です。 |
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(ヒント) ・ズボンのポケットやバッグの外側ポケットなど人目につくところに財布や貴重品を入れない。 ・ホテルでのチェックイン・チェックアウト、空港カウンター、町中の買い物等の場合に、手荷物を床におくなど手から離さないこと。 ・ビュッフェ形式の食事の際、テーブル・椅子などにハンドバッグ、鞄をおいたまま席を立たないこと。複数で食事をする場合は必ず一人は残るように。通常のレストランにおいても手荷物は常に目で確認できるところにおくこと。(最近は、この被害が最も多い) ・一人が話しかけてきて、それに対応している隙にもう一人が貴重品等を抜き取るケースもあるので、携行する荷物に注意を怠らないこと。 ・貴重品はなるべく持ち歩かないようにし、金銭と旅券は別々に所持し多額の金銭は分散して所持すること。旅券は必ずコピーをとり別々に保管すること。(旅券写しを旅券の中に入れている人が時々見受けられますがこれは無意味です) |
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モントリオール市内及び郊外の住宅地域において、空き巣侵入が多発しています。特に夏・冬休暇の長期旅行などで家を留守にするとき、また、昼間買い物などに出かけている間に発生しています。 (ヒント) ・夜間、留守にするときなど、屋内の照明(場合によってはラジオ・テレビ等)をつけたままにしておくこと。 ・普段から近所の人と良好な関係を保ち、長期にわたり留守にするときなど防犯に注意を払ってもらう。特に、郵便受けがたまっていると空き巣へのサインとなる。(アパートなら管理人に預かってもらうのも一考) ・買い物などの外出行動パターンを常に決まった時間帯にすると隙をつかれ狙われ易いので注意する。 ・短時間の外出であっても、ベランダ、窓は必ず施錠すること。(AMラジオやテレビをつけておくのも有効。AMラジオはFMに較べ会話が多く人が在室していると思わせる。) (3)自動車窃盗 路上駐車はもとより、管理人のいる駐車場でも、ドアが開けられ車内の物品(カーステレオ、貴重品等)を窃取するケースが多発しています。プロフェッショナルにかかればドアロックしていてもほんの数分間で犯行が可能です。車内に貴重品を残さない、防犯装置を作動させるなどの「盗む気を起こさせない車」を示すことで、”ジョイライド”と呼ばれる若者の犯行からは相当予防が出来ます。 (ヒント) ・盗難予防装置(アラーム)ないしハンドル固定器具を使用すること。 ・人目につかず人通りの少ない場所に駐車しないこと。また人目につきやすい場所でもなるべく長時間同じ場所に駐車することを避けること。 ・空港の駐車場は、車盗のメッカですので、半日以上置いたままにしないこと。 ・短時間といえども、ドアのロックは確実にすること。 ・駐車中の車の中には荷物を放置しておかないこと。(例え安価なものでも盗みを誘発することになり、強いては車ごと盗まれることにもなる)
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3.交通事情と事故対策 ケベック人はカナダの中でも概して運転が荒いので有名です。特に、老人と女性の運転者は周囲の車に気を使わない人が多いので注意しましょう。方向指示なしでの急な車線変更、無謀な割り込み・追い越し、制限速度の無視等々、大事故と紙一重です。また、歩行者や自転車の赤信号時横断は日常茶飯事です。更に、冬期は路上は雪で埋まり凍結するため、スリップ事故が絶えません。安全運転を心がけることは勿論ですが、万一の事故に備え必ず保険には加入しましょう。任意保険未加入者は事故の際責任の有無に関わらず罰金の対象になります。最近、相手側が100%責任のある交通事故に巻き込まれた邦人の方が、罰金の督促状が来たと相談に来られましたが、保険未加入に対する罰金でした。 また、事故、車両故障に有効なCAA(Canada Automobile Association)に入会しておきましょう。 交通規則、信号には日本と異なるものがあるので車を運転する際は注意しましょう。なお、カナダを含め北米では通常赤信号時でも右折可能ですが、ケベック州では不可です。
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4.その他 (1)麻薬 最近の報道によると、ケベック市・モントリオール市を根城にする暴走族(Biker Gang)に対する治安当局の捜査結果では、年間5百万ドル以上の麻薬が同暴走族によりケベック州内で取り引きされた、としています。邦人留学生より、下宿で友人から麻薬を勧められたとの話も時々聞きます。当地では日本に比べ麻薬は容易に手にはいるようですが、自分の健康のために勿論こと、カナダでは麻薬売買・所持は厳罰の対象になります。麻薬には絶対に手を出さないようにしてください。また、中・高校生の麻薬所持も散見されますので、ご子弟にもご注意ください。
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(2)誘拐 当地では過去、邦人に絡む誘拐事件の発生はありませんが、近年在外在住邦人の誘拐事件が増えていることに伴い、将来的にこの種の犯罪が起こることも懸念されます。 ご参考までに日常的な防止対策をあげてみます。 (ヒント) ・周囲に不審車両があれば、車両番号・車種・車体の色などを控えておくこと。 ・不審車両に気がついたら一旦停止し、当該車両をやり過ごし進路を変える。 ・自分で運転しているときは勿論、運転手付きであっても常に周囲の状況に注意を払う習慣を付けること。 ・決まった時間の出勤、帰宅、外出は誘拐を容易にするので、出勤・帰宅の経路、時間を不定期にする(外出時には必ず連絡先を身内または信頼できる知人に通報しておく)。 ・行動予定表は秘密にする。行動予定を意識的に変更することも付け入る隙を与えないという意味で有効。 ・危険と言われている地域には出来るだけ立ち入らない。また、裏通りは避け、交通量の多い道路を通る。 ・走行車線は出来るだけ中央寄りを走る。特に、複数の広い車線のある道路では中央車線を走る。 ・車の窓は必ず閉め、ドアはロックする。 ・乗車の際に、車中・車の下・前後に不審物がないか確認する。 ・自宅の電話番号及び住所は他人に知られないように心がける。 5.緊急連絡先 (1)何か緊急事態が発生した場合、隣人等近くの人に助けを求めることは当然のことですが、自ら警察、病院、消防署等へ緊急連絡を行えるように日頃からその心構えを持つことが大事です。緊急の際の電話番号はすべて共通の「911」です。 (2)総領事館 1-514-866-3429 (夜間休日は留守番電話) 外務省邦人保護課 011-81-3-3581-3749(直通) おわりに 海外に滞在しているときに万一トラブルに巻き込まれたら、速やかに、現地当局(警察など)に通報してください。そして同時に最寄りの日本の大使館或いは総領事館にお知らせください。大使館、総領事館はできる限り皆様のお力になります。 しかし安全対策の基本は「個人の意識と努力」です。「自分の身は自分で守る」という姿勢をくれぐれも忘れないでください。 現地でのマナーを守り、安全な楽しい滞在をされることを願っています。 備えあれば憂いなし!「海外安全情報」は外務省の下記のサービスでどうぞ。
[インターネットで] http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/index.html(外務省ホームページ) http://www.montreal.ca.emb-japan.go.jp/ (在モントリオール総領事館) [お手元の電話で] TEL(03)3592-3940(海外安全テレホンサービス、24時間提供) [FAXがあれば] FAX(03)3584-3300(国別・海外安全情報、24時間提供)
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